2017年05月23日

気になった新聞記事

米ニューヨークタイムズのサイトで、気になった記事を紹介します。それほど長い文章ではないのですが、まだどの記事も最後まで読んでいません。疲れている頭でざっと理解できるほどには英語の読解力がないので・・・。

最初の記事は、In ‘Enormous Success,’ Scientists Tie 52 Genes to Human Intelligence です。人間の知性とかかわりのある52の遺伝子を発見した(正確な訳は、52の遺伝子と人間の知性をむすびつけた、でしょうか)というものです。知性を決定づけるような遺伝子ではないようで、きわめて限定的なものらしいですが、人間の知性という深遠なテーマを解明するうえで、重要な第一歩というところでしょうか。

次はテントウムシの羽が origami を利用している、という記事。Ladybugs Pack Wings and Engineering Secrets in Tidy Origami Packages です。動画があるので、ぜひ。

猫の甲状腺機能亢進症は、私たちが日常的に診察する病気です。ひと昔前にはほとんど見かけなかったのに、いまでは当たり前になっているのはなぜか? 生活で接する化学物質に責任があるかもしれない、という記事をみかけました。The Mystery of the Wasting House-Cats です。

最後に、What Animals Taught Me About Being Human (人間であることについて、動物たちが私に教えてくれたこと)。なかなか深そうなタイトルですね。

ほかにも面白そうな記事がいっぱいあります。毎日一つでも読んでいけば、世界をよりゆたかにみられそうです。眠気に負けずに、読んでみようかなあ、とちょっとだけかんがえています。


posted by kaihin-amc at 21:23| Comment(0) | いろいろなこと

2017年05月15日

「人工子宮をヒツジで開発」

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ナショナルジオグラフィック日本版に「人工子宮をヒツジで開発、ヒトに使える?」と題する記事がありました。
早産児の治療を大きく前進させそうな成果がもたらされた。米国の研究チームは25日、ヒツジの胎児8匹が人工子宮内で4週間生存し、発育したと科学誌「ネイチャー・コミュニケーションズ」に発表した。同種の研究で動物が生きた期間としては最も長い。
 報告によると、子ヒツジの肺やその他の内臓は母親の子宮の中と同じように発達し、早産児を生かすために現在使われている保育器と人工呼吸器を使った場合と比べると、大幅に改善したという。研究に使われた子ヒツジのうち数頭が成長し、1頭はすでに1歳を過ぎている。

こうした研究には「(人の)超早産児の健康な発育」につなげる目的があるそうです。「人の平均的な妊娠期間は40週。だが、米国では毎年約3万人の赤ちゃんが26週未満で生まれる。生きられるかどうかの境界線にあと少しで届きそうな22〜23週の赤ちゃんはたいてい450グラムほどしかなく、生存の可能性は50%を下回る。命を保った子どもも、多くは肺疾患や脳性まひをはじめ、さまざまな重い障害が残る」。

科学技術の進歩によって、いままで助けることのできなかった命を助けることができるようになりました。すばらしいことです。高度な医療をだれもが受けられるわけではありませんが、以前は特別だった技術や薬が少しずつ普及して、いつしかだれもが当たり前のように享受できるようになることは多々あります。

ただ、喜ばしいとともに、人はどこまで生死をコントロールしていいのだろうか、とおもうのも事実です。手塚治虫氏のブラック・ジャックの恩師、本間丈太郎の言葉を思い出します。
人間が生きものの生き死にを自由にしようなんておこがましいとは思わんかね

この研究は、キアヌ・リーブスが主演した映画「マトリックス」のような、人を容器の中で育てるものではないという。外界で生きられる状態にまで一時的に育てるシステム、という位置づけらしい。

話は変わりますが、キアヌ・リーブス主演の映画「スウィート・ノベンバー」はいい作品です。その中のセリフに、こんな言葉があります(あやふやな記憶なので、細かな点が間違っていたら、ごめんなさい)。
Life will never be better , or sweeter than this.

陽光やわらかなサンフランシスコの坂道、ふっと、そして、そう、自分がしあわせであることに気づいた、キアヌ演じる主人公の言葉です。何気ない日常のしあわせにひたるとき、私はついこの言葉を口にします。

Life will never be better , or sweeter than this.

posted by kaihin-amc at 23:34| Comment(0) | いろいろなこと

2017年05月09日

子猫の飼い主さんが決まりました

前回お知らせした子猫は、飼っていただける方が決まりました。

この子猫は、とある方が保護して、病院に連れてきて下さいました。その方がいなければ、この子猫の命は危うかったでしょう。スタッフ一同、心からその行動と優しさに感謝しています。

そして、この子猫を一生飼って下さるご家族にも感謝します。

よかったね。もう名前はつけてもらったかい?
posted by kaihin-amc at 23:17| Comment(0) | 動物病院

2017年05月01日

子猫の飼い主さんを募集しています

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河川敷で保護された、体重340グラムの子猫(メス)です。自分で食事・トイレができます。

責任を持って飼っていただける方を募集しています。関心をお持ちの方は、ぜひスタッフにお声がけ下さい。

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posted by kaihin-amc at 17:59| Comment(0) | 動物病院

2017年04月30日

ゴールデンウイーク中も変わらず診察しております

ゴールデンウイーク中も、通常診察しております。

木曜日はいつもと同様に休診日ですが、緊急で診察をご希望の場合、お電話でご相談下さい。
posted by kaihin-amc at 09:46| Comment(0) | 動物病院

2017年04月25日

「わたしの仕事、ロボットに奪われますか?」

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ロボットは私たちの仕事をどれほど奪うのでしょうか? 日本経済新聞と英フィナンシャル・タイムズは共同で、どんな職業や業務がロボットに置き換わるのかを簡単に調べられるツールを開発しました。

このサイトで、自分の職業を選択すると、ロボットで代替できる業務のパーセンテージがわかります。少し時間がかかりますが、どんな業務をしているのかをチェック方式で回答すると、もう少し自分の仕事内容に沿ったパーセンテージを得られます。

私の場合、「20.5%(全73項目中15業務)がロボットで代替できる」そうです。

もちろん、これは理論的なものであって、実際に代替できるかどうかはわかりません。人間の特徴であるゆたかな感情はロボットには代替できず、事前に予想のむずかしい事態に直面することも多々あるわけで、たとえ、単純にみえる仕事であっても、ロボットに置き換えれば大丈夫なわけでもないでしょう。それは、このサイトにあるように、

AIと自動化は、さまざまな仕事をまるごと破壊して全く新しい職業を生み出すのではなく、大部分においては人々が抱える職務の中で、どの業務活動に集中するかを変えるだけです。

いずれにしても、面白い試みだとおもいます。ロボットの登場で、私たち人間とは何なのか、仕事とは何なのか、改めて考えるきっかけになっています。ロボットという比較対象があることで、人間のいいところ、わるいところもわかってきます。

政治学の一学問領域に「比較政治学」というものがあって、いろいろな国の政治制度を比較する学問なのですが、私が比較政治学で聞いた言葉にこんなものがあります。

「ひとつの国のことしか知らないものは、実は、その国についても知らないのである」

どんなこともそうかもしれませんね。

posted by kaihin-amc at 21:10| Comment(0) | 動物病院

2017年04月20日

僧帽弁閉鎖不全症の話 - 2

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僧帽弁閉鎖不全症の話をします。

長い病名です。簡単にいえば、僧帽弁という場所に問題があって、その弁がしっかりと閉じていない状態ということです。

その僧帽弁があるのが、心臓です。

絵をご覧下さい。僧帽弁は見つかりましたか(変わった名前ですよね。ウィキペディアによると、カトリックの司教がかぶる冠に形が似ているところに由来しているそうです)。

この僧帽弁がしっかりと閉まらない=閉鎖不全におちいっている、というのが僧帽弁閉鎖不全症です。

僧帽弁が閉まりきらないと、なにが問題なのでしょう。

絵でわかるように、心臓にはいろいろな部屋や血管があって、複雑な形をしています。複雑な形はしていますが、そこを流れる血液は一方通行です。一方通行の道路を車が進んでいるイメージです。一方通行の道路を逆走する車があったら事故がおこりますよね。

心臓にとっても、血液が逆行することは困ることです。そうならないよう、心臓には僧帽弁などのパーツがあって、血液の流れをコントロールしています。

再び絵をご覧下さい。僧帽弁は左心房と左心室を隔てる「ドア」の役目を持っています。(1)左心房に来た血液は、僧帽弁を通って、左心室にいきます。(2)左心室に入った血液は大動脈に向かいます。この(2)のタイミングのとき、僧帽弁はしっかりと閉じきっているので、血液は大動脈に向かうしかありません。

ところが、僧帽弁閉鎖不全症では、(2)のときに僧帽弁が閉じきっていないので、血液が大動脈と左心房両方に流れることになります。つまり、左心房に逆流するわけです。

さて、血液が逆流すると、何が困るのでしょう。次回は困ること、つまりは症状についてお話します。

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更新が滞っていました。

自宅のパソコンのマウス・キーボードが故障して、記事を書けずにおりました(ワンパク小僧たちのしわざです)。Macの新品はかなり高いので、中古で取り寄せていました。ひさびさに打つキーボードはいいですね。スマホは苦手ですが、私はキーボード入力が好きです。

キーボードに触れたのは、ワープロ時代の中学生のころ。下手な絵や小説を友人とかいて、雑誌を作ったこともあります。あのころ親しかった友人とは何十年も連絡を取り合っていません。元気にしているだろうか。おなじように、ふとしたときに、過去を思い出しているだろうか。

posted by kaihin-amc at 19:33| Comment(0) | ペットの病気

2017年04月05日

こじま公園で桜をみる

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靖国神社の桜は満開のようですが、海浜動物医療センターのまわりの桜はやっと咲きはじめたところです。気温があがってきているので、今週中にはどの枝にも桜の花が満ちるのでしょう。ワクワクします。

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桜は花を咲かせたあとに葉をつける。私の知識では、植物はまず葉っぱをつけて光合成をおこない、開花・結実のための栄養を蓄えるとおもうのですが、桜は逆の順番です。

桜と聞いて、私が思い出すのは、浮世絵とか土手のことです。浮世絵の版木は、桜の木です。かたい木質があうそうです。
桜は根を伸ばして、土をかためるので、江戸時代には土手に植えた、なんということを聞いた記憶があります。

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樹木の陰を美しいとおもうことがあります。葉や花をつける前の、しなやかな枝がほうぼうに広がっている陰がいい。陰から、木の姿を想像するのもおもしろい。
posted by kaihin-amc at 01:07| Comment(0) | 日記

2017年04月01日

新人看護師が2名、入社しました

新人看護師が2名、入社しました。1日から早速、本格的に研修をはじめています。それぞれが描いている夢や理想にむけての第一歩です。配属は海浜動物医療センター、はせがわ動物病院に1名ずつです。

一人立ちするには時間がかかります。日々努力することの大切さを教えるとともに、一体何のために仕事をしているのか、病院の存在意義とは何か、飼い主とペットのためにできることは何か、そうしたもっとも基本的なことを常に意識しながら、仕事に取り組むよう指導していきます。

なにより、まずはみなさまにご迷惑、ご心配をかけぬようにいたします。なにか問題などがございましたら、どうぞご指摘いただければとおもいます。

上司として若手を教育することには、緊張を覚えます。上司の行動や発言が、ときにはその人の一生を左右することもあるかもしれません。緊張と期待でどきどきの新人たちが萎縮せず、しっかりと成長できるよう、手助けしていきたいとかんがえています。

posted by kaihin-amc at 22:54| Comment(0) | 動物病院

2017年03月30日

僧帽弁閉鎖不全症の話 - 1:飼い主ができることの話

「心臓から雑音が聞こえます。心臓病かもしれません。検査しましょう」。

自分の愛犬・愛猫の身体検査をしていた獣医師からそんな話を聞いたら、飼い主さんは不安なきもちになるでしょう。

検査の結果、心臓が悪いことがわかったとします。結果の説明、いまの状態、自宅での注意点、薬など今後の治療・・・いろいろな話を次々と聞かなければなりません。

『この子はこれからどうなってしまうのだろう」
「私の飼い方が悪かったのかしら」
「あと何年生きられるのだろう」

うちの子が心臓病・・・ショックで落ち込んでしまう方もいるかもしれません。病院で聞いた話をご自宅に持ち帰って、ご家族で相談するかもしれません。いままでは未来のことを不安におもうこともなかったのに、これからは愛犬や愛猫がちょっと調子を崩しただけでも、「もしかしたら、心臓病が悪化したのかも」とおもうようになるかもしれません。

心臓病にかぎりません。どんな病気も飼い主さんを、こんなふうに苦しめることがあります。

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今回から病気の話をシリーズで書いていきます。でも、そんな病気の詳しい話よりも、もっと大切なことがあるとおもい、上のようなことを長々と書きはじめました。

獣医師は病気の検査や診断、治療はできます。シリーズ1回目の「僧帽弁閉鎖不全症」という病気についても、延々と話すこともできます。でも、病気の説明よりも、大切なのは、その話を受け止める飼い主さんの心のことだとかんがえています。

そんなことをクドクドと書いているのは、私が飼い主さんの心を十分にケアできていないことが、まだまだ多いとおもうからです。

飼い主さんの不安・動揺を少しでも和らげる方法、それはまず、病気のことをきちんと理解してもらうことでしょう。わからないから不安になる。獣医師と同じレベルとまではいかないとしても、大切な点だけを知っていれば、こんなときどうすればいいか、なにを気をつけて一緒に生活すればいいか、そうしたことがわかっていれば、心の準備もできます。そうした情報を伝える意味で、病気の説明をシリーズ化しようとおもいたちました。

それと同時に、飼い主さんに治療に積極的に参加してもらうことも、不安を和らげる大きな方法だとおもっています。

動物の治療は、動物病院だけでできるものではありません。いえ、ご家庭でやれることのほうがずっと多い。
あまり注目されませんが、ペットの病気において「飼い主が治療の主役」です。

毎日薬をのませること、ペットの食欲や元気さを日々観察すること、ペットの調子にあわせて散歩の時間を変えてあげること、ペットと楽しい時間を過ごしてあげて免疫力を高めてあげること・・・それは一緒にいる飼い主にしかできません。

大切なペットが病気になったとき、飼い主さんには「私が治療してあげているんだ」とおもっていただきたいと願っています。それは慰めるための方弁ではありません。大切な事実です。

病気のことを知ったとき、飼い主さんにとって一番大切なのは、どう治療にかかわっていけるかだともおもいます。まだサブタイトルは考えていませんが、「飼い主にできること」という項目をつけて、治療の主役になれるようサポートしこうと考えています。

僧帽弁閉鎖不全症の実際については、次回以降、書いていきます。

ペットが長生きになって、心臓病が身近なものになっています。毎日のように、心臓病のペットたちが来院します。そうしたペットの飼い主さんが少しでも不安を和らげられるよう、わかりやすい情報を提供するつもりです。
posted by kaihin-amc at 21:59| Comment(0) | ペットの病気