2018年01月15日

手術とお腹の中のこと

夜、緊急手術がありました。手術はスムーズに進み、予定よりも早い時間に動物を麻酔から覚ますことができました。

今日も忙しい1日でした。当院を信頼して来院して下さる飼い主さんに感謝しています。昼も予約診察・検査・手術と立て込み、お弁当を口にする時間がありませんでした。かわりに、飼い主のOさんが差し入れて下さったコーラをいただきました。空腹にしみる炭酸がいい。空腹のときの最初の一口がひときわおいしいとおもうものは、このコーラと納豆です。泣けそうになるほどにおいしい。

手術と聞いて、どんなイメージを持ちますか。

動物病院でする手術はさまざまですが、私が毎回感動するというか、感銘を受けるというか、心を動かされるのは、お腹を開ける手術です。皮膚とその下の脂肪、腹膜を切ると、腹腔=つまりはお腹の中が見えてきます。そこには胃や腸、肝臓や脾臓、膀胱、子宮や卵巣、さまざまな名前のついた動脈や血管がそれぞれの臓器に出入りしている風景が広がっています。そういう体の不可思議な部品がゆったりとお腹の中におさまっていて、指をいれて動かすと、腸や脂肪がゆるりと指をさけるように移動していきます。

手術をしなければ、こうした臓器に光があたることは一生ありません。完全な暗闇のなかに鎮座する臓器たち。そのオーナー(?)である犬や猫の意思とは無関係に、臓器たちは働き、どういう論理で配置が決まっているのかわからないような不思議な模様を描いて走行する血管には血液が流れつづけます。

私たちはこうした体が、遺伝子という設計図に基づいてできあがることを知っていますが、それがどんなメカニズムにしても、犬や猫たちのこうしたお腹の中のものたちに、私はいつも感嘆します。

私はいきものというものが一体どんな仕組みで生きているのか、興味を持っていました。獣医師になった理由の一つはそこにあります。今日、ある飼い主さんに獣医師になった理由を尋ねられましたが、獣医師は内科・外科両方を日常の仕事にできる点が非常に魅力的だったこともひとつです。

手術でおもうことは多々ありますが、今日は遅い帰宅になったので、今回はここまでにします。
posted by kaihin-amc at 00:15| Comment(0) | 動物病院
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