2018年04月30日

ミミヒゼンダニにも存在理由がある

きょうの一枚は、ミミヒゼンダニという寄生虫の写真です。虫が嫌いな方は「続きを読む」をクリックしないで下さいね(不思議な形をしていますから、できればご覧いただければとおもいます)。

この寄生虫が生きる場所は「猫の耳の中」。猫にとっては迷惑な相手ですが、ミミヒゼンダニにとってはそこだけが生きる世界。耳垢に埋もれて生きて、そこで繁殖をするミミヒゼンダニの世界観というものは、どのようなものでしょう。

自分たちが「宇宙に浮かぶ地球というところ、そこの日本という国の千葉県千葉市で生きている日本猫の耳の中」にいるなんてこと、きっとわからないでしょう。でも、わからないから、下等な生きものということではない。わからないから無意味に殺していいというわけでもない。

それでも、猫にとって不快なミミヒゼンダニを、私たち獣医師は駆虫しなければなりません。駆虫するとき、私はミミヒゼンダニを憎いとおもっているわけではありません。彼らには彼らの生きる理由があるはずです。ただ、それが私たち人間にはわからない。わかっていないのは、私たち人間のほうかもしれません。

k20180430.jpg

顕微鏡+スマホで撮ったものです。大小さまざまなミミヒゼンダニが、スライドグラスの上で動き回っていました。
posted by kaihin-amc at 22:45| Comment(0) | きょうの一枚
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前: [必須入力]

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント:

※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。