2017年10月20日

毎日元気に診察しています

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長い間、更新が滞っていました。申し訳ありません。毎日元気に診療しておりますが、日々の忙しさに負けて、なかなか記事をアップできずにいました。

この2カ月間、いろいろなことがありました。私の力不足から救えない命があり、飼い主さんを悲しませることもありました。なかには診断と治療がぴたりとはまって、ペットの回復を手助けできることもありました。

ブログの記事は毎日考えてはいるものの、状態が悪い動物を診察したばかりだったり、入院中の動物の状態が不安定だったりすると、気楽に記事を書けないこともあります。プライベートでは子どもがRSウイルス感染症にかかって、1週間ほど40℃の高熱を出しつづけて、夜の看病で時間をとれないこともありました。

とはいえ、書きたいことはいろいろあります。明日から少しでも記事をアップできればと考えています。

今日は院長、看護師長と話し合う時間がありました。よい病院にするためにはどんなことをすればいいか。「経験不足の新人でも、飼い主さんの信頼を得られることがある。それは、新人獣医師は一生懸命に診察するからだ。この獣医師にはわからないことがあっても、そのときにはきっと院長や上の獣医師に相談してくれる、そう考えてくれるからだ。私がこの動物のこれからを責任持って診察しますよ、そういう姿勢を見せられるかどうか」。

この子は私が責任を持って診察します、そんなふうに日々の診察にあたりたいとおもいます。その場限りの診察ではなく、ただお茶を濁すような診療ではなく。

今週は6連勤。気を抜かずに、それぞれの診察に集中していきます。

写真はRSウイルス感染症にかかっていたころの次男。

posted by kaihin-amc at 22:59| Comment(0) | 動物病院

2017年08月03日

「エサ皿を取り上げて、かみついてきたら、安楽死の候補になる」

食事中の犬からエサ皿を取り上げて、かみついてきたら、安楽死の候補になる。

保護した犬を家庭に引き渡すとき、その犬が安全な犬か、あるいは危険な犬か、保護施設は見極める必要があります(以下は、ニューヨークタイムズの電子版の記事によるものです)。いままで、アメリカの保護施設では、最初の一文に書いたような方法を使い、犬の危険性を評価してきたそうです(もちろん、評価方法は複数あって、エサ皿を取り上げるのは、その一つにすぎません)。

ところが、最近、エサ皿を取り上げるこの方法は信頼性に欠けるとの研究結果が出てきました。

詳細は記事をご覧いただければとおもいますが、犬の生死を左右する方法の信頼性が揺らいでいるわけで、現場ではその問題に苦慮しているようです。

学生時代、日本の愛護センターを見学したことがあります。だれも犬や猫を殺したいとおもっているわけではありませんが、人手・収容能力・予算などの問題から、現実的にはそう簡単に安楽死ゼロを実現できない。

保護している犬は多いが、いわゆる里親候補のご家族の数は少ない。そうすると、どうしても、保護している犬に優先順位をつけなければならない。私が見学したセンターは、エサ皿テストをおこなっていました。いまのその方法を踏襲しているのなら、見直す必要があるかもしれません。

posted by kaihin-amc at 21:49| Comment(0) | 動物病院

2017年08月01日

「オネアミスの翼」

自分では精一杯働いたつもりでも、今日一日、本当に飼い主のための仕事をできたのかどうか、あの判断は正しかったのか、ふと気弱になることがあります。

夜10時。病院の裏口から出て、月を見上げるときなどに、そんなことをおもう。おもう、といっても、あまり集中してものごとを考えられるエネルギーは残っていないので、正直にいえば、そんな反省というか、不安というか、それについて掘り下げて、あれこれ細かに考えることはできない。漠然におもう。

獣医大学に在学中、ある教授の言葉を思い出す。「治療は簡単。診断をつけるまでがむずかしい」。
いやいや、100%の診断を下せていても、しっかりした治療をしても、治療に反応しない動物はいっぱいいる。なにより、診断よりも、治療よりも、飼い主の不安を汲み取ったり、気持ちを共有したり、そういうことがさらにむずかしい。
真剣に仕事に取り組むとき、どんな職業のどんな仕事だって、そこに簡単な仕事はない。簡単だとおもったら、仕事を真面目に考えていないことの証拠かもしれない。

蒸し暑い帰路、(先日紹介した)K-MUSICLIFEの涼しい音楽をきいてみる。ざわついていた心がしずまるようで、ふっと心が透明になった気がする。

今日は半月だ。月だって、半分の輝きしかないことがある。

満月の明るさは、太陽の30万分の1だという文章を読んだことがあります。正しいかどうか、わかりません。
月といって思い浮かぶのは、ナショナルジオグラフィック日本版8月号の記事。
米国のIT企業グーグルがスポンサーとなり、Xプライズ財団が運営する月面探査レース「グーグル・ルナ・Xプライズ」、民間の資金で初めて月面に探査機を送り込み、高解像度の動画と静止画像を地球に送信することがミッションだ。このレースに世界の5チームが挑み、一番先にミッションを達成したチームが賞金2000万ドル(約22億円)を手にする。
ファイナリスト5チームの1つは、日本のチーム、HAKUTOだ。
探査機はロケットで打ち上げる。
ロケットで思い出すのは、アニメ映画「オネアミスの翼」。非常に優れた作品で、打ち上げシーンは何度みても、感動する。

posted by kaihin-amc at 22:29| Comment(0) | 動物病院