2018年03月14日

お世話になりました:営業担当のKさんへ

1週間ぶりに記事を書きます。

今日まで学生の実習生が来ていました。診療や手術、看護の現場に接したことが、彼女の今後の勉学や針路決定になにがしかの刺激になればとおもいます。

今日はZ社の営業担当のKさんが最後の挨拶にいらっしゃって下さいました。予防薬などでお世話になってきましたが、4月から遠い土地に異動となります。さみしいかぎりですが、新天地でのご活躍を応援しています。風邪をひかないようにして下さいね。

動物病院はさまざまな方の力があって成り立っています。診療に直接かかわる部分だけでも、多種多様な薬(内服薬、注射薬、外用薬・・・)、ワクチン、フード、手術器具などがあって、どれ一つが欠けても最適な診療はおこなえません。どんなに鋭い診断をしたとしても、必要な薬の在庫がなければ、どうにもできません。途切れずにこうした品々を供給して下さるメーカーのみなさんにはとても感謝しています。

話は変わりますが、自宅で、本を詰めていたダンボールを整理しました。引っ越して以来、そのままにしてありました(本当はいつも見えるところに本を置きたいのですが、狭い賃貸アパートにはそんな余裕がありません。獣医学雑誌などは机の下などに何とか収容している状態です)。ダンボール1箱分ほどの本は処分して、詩集や写真集など、美しいというか、心が清められるというか、そのような本はいつでも取り出せるようにしておきました。ささやかなこころの贅沢です。

今日はたまたま開いた詩集から、いまのこころにあった作品を抜粋します(特段、今日の記事の内容とは関係ありません)。

 猫のボブ

赤と白のサザンカが咲きこぼれる
緑の垣根のつづく小道で、
猫のボブが言った。平和って何?
きれいな水? 皿? 静けさ?
それからは、いつも考えるようになった。
ほんとうに意味あるものは、
ありふれた、何でもないものだと。
魂のかたちをした雲。
樹々の、枝々の、先端のかがやき。
すべて小さなものは偉大だと。



posted by kaihin-amc at 23:09| Comment(0) | 動物病院

2018年03月07日

「ともに苦しむこと」を心がけていきたい

「もう大丈夫なんですか。無理をしないで下さいね」

飼い主の皆さんからあたたかいお言葉を頂戴して、感謝と申し訳なさでいっぱいの日々を送っています。おかげさまで、体調はとても安定していて、昨日からは夜の勉強を再開できるまでになりました。もう大丈夫だとはおもっていますが、ぶりかえさないようにブレーキをかけている状態です。

「いい病院とは何だろう」。
今回、自分自身が病気になって、ひとの病院にお世話になる機会がたびたびありました。その体験を通じて、いい病院とは何か、考えることがありました。
いい病院とは「迅速・的確な診断と治療」ができる病院? それもそうでしょう。
でも、私にとって、今回の通院でありがたいと感じたのは、医師の診断でも薬の処方でもありませんでした。それは「なかなか治らず、つらいですよね」「もう会計は済んでいますか。ちょっと聞いてきますね」・・・そうした看護師さんたちからの言葉がけであったり、気遣いであったり、つまりは特別な知識も機器も必要のない、人としてのあたたかみでした。

英語で compassion という言葉があります。「同情」という意味です。語源のラテン語は cum passio 、英語にすると to suffer with =「ともに苦しむこと」です。

ともに苦しむ。

言葉にすれば簡単ですが、実行はむずかしい。飼い主さんの心の痛みをおもいやりながら、ときにはきびしい事実を伝えなければならない。

今回の経験を通じて、飼い主の心に寄り添った診療に一歩でも近づけるよう、心がけていきたいと考えています。

なお、compassion の語源については、TED のプレゼンで学びました。

Gary Haugen : The hidden reason for poverty the world needs to address now

重いテーマのプレゼンですが、よろしければぜひご覧下さい。
posted by kaihin-amc at 23:30| Comment(0) | 動物病院

2018年03月04日

復帰しました

再び体調を崩して、先週土曜日までお休みをいただいておりました。飼い主のみなさまにはご迷惑をおかけしました。申し訳ありませんでした。

一度回復して喜んだのもつかの間、さらに病状が悪化して、金曜日まで立つのもやっとの状態に陥っていました。「仕事をしないように」との医師の指示があり、病院スタッフのサポートもあって、勝手ながらお休みを頂戴していました。

いまは食欲が100%にもどって、体調もいいですが、油断してぶり返さないよう、注意しています。自分の限界を見定めることができず、がんばりすぎた結果、かえって全体のパフォーマンスを落とすことになりました。みなさまにご迷惑をおかけしたことを反省しております。

今回、つらいおもいをしたことは、動物を含む他者の苦しみを理解する点では大変意義のあることだったとおもいます。他者の痛み・苦しみを理解するのは、とても難しいことです。喉元過ぎれば、という言葉もありますが、病気の動物たちのつらさを少しでも取り除く努力を、より一層していきたいと考えております。

posted by kaihin-amc at 23:19| Comment(0) | 動物病院