2017年11月17日

「朝焼けコレクター」

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診察の受付が終わろうとするころ、状態の悪い動物が2頭、別々にやってきました。最近、診察件数そのものは落ち着いていますが、重い病気のペットたちは毎日のように来院します。

動物たちはなかなか病気のサインを出しません。「ちょっと様子がおかしいな」「病気なのかな」・・・そうした飼い主さんの気づきはとても大切です。少しでも心にひっかかることがあれば、連れてきてもらえればとおもいます。

冬は朝焼けが楽しみになります。デジタル一眼レフは重いのですが、朝の数枚の写真のために、バッグに入れて出勤することがあります。上は今日の一枚です。

地球はとても美しい惑星ですね。池澤夏樹さんの『きみが住む星』は12年前に買った本です。冒頭の「朝焼けコレクター」ほか、心に残る話がつまっています。

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2017年10月30日

「動物たちの箱舟』

子犬や子猫、子うさぎ・・・病院にやって来る幼い動物たちはとてもかわいらしい。やわらかで、眼も毛も光沢感があって、まぶしいほどです。

かわいいなあ、とおもうと同時に、犬でも猫でも、人間とは違う形の見事さに不思議だなあ、美しいなあと感じます。

どんないきものでも、その生き方や生息環境に適した形や色をしています。それは私たち哺乳類だけではない。昆虫も魚も鳥も。

ジョエル・サートレイ『PHOTO ARK 動物たちの箱舟 絶滅から動物を守る撮影』はそうした動物たちの美しさを切り取った写真集です。絶滅の危機に瀕しているいきものたちを、写真で残そうという写真版ノアの箱舟。世界中の施設にいる動物たち1万2000種を25年かけて撮影するプロジェクトで、その一部が写真集となったそうです。アマゾンなどで一部を閲覧できるので、ぜひ。
地球上には30万種前後の植物が存在するが、命名され、分類されているのは全体の3分の2あまりだ。一方、動物は120万種が発見されているが、この数は氷山の一角に過ぎないと考えられている。現在までに発見された動物の95%以上は無脊椎動物で、そのほとんどは昆虫だ。
脊椎動物は、魚がおよそ3万種、両生類6000種、爬虫類8250種、鳥類1万種、哺乳類5420種といわれ、すべてを足しても6万種に満たない。それに対し、甲虫は35万種も確認されている。このように、脊椎動物は地球上に暮らす生物種のほんの一部なのだが、私たちには脊椎動物こそが主役のように映る。それは、身体的特徴や行動パターンが人間と似ているからだろう。人間の遺伝子の70%以上は魚と同じで、80%以上がオオカミや野生のラクダと同じだ。これらの背骨を持つ動物たちは私たちの親戚であり、広い意味では一つの家族、ひいては私たちの分身ともいえる。未曾有の激しい変化が起こっている今の時代、私たち自身の行く末も心配だが、私はこれらの生物の未来にも不安を感じる。(同書、ダグラス・H・チャドウィック氏の寄稿文より)
少しかたい話になりました。かたい話ですが、とても大切なことですよね。

ところで、飼い主さんから「好きな動物は何ですか」と聞かれることがあります。どの動物もそれぞれの美しさがあって好きですが、特に好きなのはザトウクジラ、冬のオオカミです。学生時代はニホンイノシシの研究にかかわっていました。
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2016年07月14日

「コアラの赤ちゃんが何を食べるか知っている?」 『せかいの動物』

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「同じものしか食べない動物が健康なのはどうして?」
「動物の目はどれくらいよく見えるの?」
「動物の赤ちゃんは、どれくらいおなかの中にいるの?」
「動物の子どもはいつまで親と暮らすの?」
「一匹狼って本当にいるの?」
「どうしてシカの角は毎年、生えかわるの?」
「アザラシとアシカの見分け方は?」

子どもたちが感じる、動物に関する疑問。それをきれいな写真とQ&A形式で解説しているのが『プチペディアブック せかいの動物』です。素朴な疑問だけに、かえって知らないことも多い。解説は一つの疑問を通して、動物の解剖学的な、あるいは生態学的な見事さを伝えることに成功していて、単なる雑学の寄せ集めではないのがいいです。

私が気になったのは「コアラの赤ちゃんが何を食べるか知っている?」「一匹狼って本当にいるの」の2つ。最初の疑問に対するこたえは「母親の肛門に口をつけてパップという特別なふんを食べる」。その理由については本をぜひ読んで下さい。

オオカミは私がすきな動物のひとつです。動物はそれぞれに美しいとおもいますが、厳冬のオオカミの美しさはきわだっています。洋書ですが Denver Bryan " Call ot the wolf " はオオカミ・コヨーテの遠吠えなどを収録したCDがついている、その筋ではとても有名な本。とてもおすすめです。

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プチペディアブックはシリーズになっていて、『にほんの昆虫』というものもあります。カブトムシのサナギの写真が目をひきます。
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