2017年03月04日

「GATTACA」

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私は分厚い本に弱い。
「弱い」というのは、分厚いというだけで、その本にあこがれるというか、敬意を払うというか、参ってしまう。もっと知識を身につけなければというコンプレックスか、昔は本をほとんど読まなかったことからの反省なのか、そういう深層心理もあるかもしれませんが、こうなったのは、映画「GATTACA」の影響が大きい。

「GATTACA」は優秀な遺伝子を持った人間が優遇され、そうではないものが不適格者として生きなければならない近未来の世界を描いた作品です。
さまざまな病気の発生リスクや寿命まで予測された主人公(イーサン・ホーク主演)が、自身を適格者と偽って、夢にまでみた宇宙飛行士を目指すのですが、その主人公が持ってうまれた欠落を、死に物狂いの努力で克服しようとするシーンが出てきます。

そのなかでも、私の胸をうつのは、分厚い宇宙学の専門書を抱えながら、筋肉トレーニングで息をきらしているシーン。彼はいいます。「全部、暗記している」。

私はこの映画をみて以来、分厚い専門書をものにしたいと願うようになりました。書店にいって、洋書コーナーで宇宙や生物学で分厚いものがないか、探してみました。

見栄やかっこうつけもあるかもしれませんが、さまざまな欠落を持った人間として、努力でそれを克服しようとする姿は、私が目指すものであるとも感じて、それから、私は何冊も、獣医学の分厚い洋書を買いました。最初はわからない単語だらけで、ひたすら辞書とにらめっこしていました。ページは書き込みだらけ。それでも、鈍牛のごとく少しずつ単語を覚えていきました。生理学の教科書を読了したあと、内科学を手に取ると、意外とすらすらと読めることに気づきました。それがきっかけとなって、いろいろな科目の洋書もそれなりに理解できるようになっていました。そこまで到達するのに半年はかかったでしょうか。そのきっかけを作ってくれた、この映画に感謝しています。

「GATTACA」はいまでも、ときおり、頭の中で再生されます。それは私を別世界に運びます。

アンドリュー・ニコル監督が作り出す映像美。イーサン・ホーク、ユマ・サーマン、ジュード・ロウが出演。そして、マイケル・ナイマンの音楽が泣けます。メインテーマの音楽を一瞬耳にしただけで、私の心に「GATTACA」の世界が浸み入ってきます。

posted by kaihin-amc at 22:56| Comment(0) | 映画

2017年02月26日

たまには映画の話 恋愛映画とか

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今回は映画の話。

最近はとんと映画をみていませんが、ときおり思い出す映画は幾つかあって、たとえば、印象的なシーンだったり、美しい音楽だったり、気の利いたセリフだったり、そんなものが頭のなかで映像や音像をむすびます。

「人生トップテンの映画をあげてみて」と言われたら(そんなことを聞かれることはなさそうですが)、次の作品は必ず入れておきたいとおもう。

「GATTACA」
「セント・オブ・ウーマン」
「ビフォア・サンライズ」
「素晴らしき日」
「恋愛小説家」
「いまを生きる」
「いのちの食べかた」

この中でダントツなのは、「GATTACA」。この映画については、次回お話しします。私が獣医師を目指すきっかけのひとつにもなった映画です。

恋愛映画が目立ちますね。若いころに、こうした素敵な映画をみていたら、もっとセクシーというか、女性をもっと上手にエスコートできたのだろうなあ、とおもいます。映画は人生の教科書、ほんとうにそうですね。

イーサン・ホーク主演の映画も多い。別に彼のファンだからではありません。

このなかで「いのちの食べかた」は、いのちを考えるうえで、とても勉強になったドキュメンタリー映画です。セリフもナレーションもない、映像の現場の音だけが流れる。この作品については、別の機会に触れる予定です。

もう何年も映画館に足を運んでいません。小さな子供たちには暗い映画館はむずかしい。妻に子供を預けて、一人で映画館、というのは心苦しい。いつかみんなで映画を楽しめる日が来ることを心待ちにしています。
長男はもう少しで4歳。次男はそろそろ1歳。

posted by kaihin-amc at 23:40| Comment(2) | 映画